Sakura-zensen


秘すれば春 IF芸能パロ

尾形百之助は、子供の頃に初めて映画館で映画を観たときのことを、今でも鮮明に覚えていた。
家のテレビで観る時とは違って、音や映像がいっぱいに押し寄せてくる感覚は、子供の身には少々きつかったとも言える。だがそのダイレクトな衝撃によって映画への没入感が深まった。
映画はバトルアクションを主にした、少年漫画の実写版だった。
忍者という設定の、十代の少年少女と大人の教師がチームを組んで任務に行き、戦い、仲間や依頼人の窮地を救う。
海や氷山、雪山を舞台にしたバトルはCGなども使われながら大迫力の光景を作り出した。
そしてなにより登場人物が戦う時の身のこなしは、子供心にかなり突き刺さるほど格好良くて、
「サクラ吹雪の術───なんてね!」
大の大人を相手にして戦った少女が、ぱちりとウインクしたシーンに、心を持って行かれた。

───あれから十五年以上の時が経った今、尾形は俳優活動をしている。
身内に芸能関係者がいて制作会社の人間の目にとまったのがきっかけだが、演技の道に進もうと思えたのは"サクラ"の存在があったからにほかならない。


ある日ジムの更衣室で着替えていた尾形の後ろから、同じ事務所に所属している同期の俳優、宇佐美時重が話しかけてきた。
「百之助、よかったじゃん、春野との共演決まって」
その内容は耳を疑う内容で、思わず聞き返す。
「───何だって?」
「だから、ようやく春野に会えるねって」
宇佐美はニヤニヤと笑ながら言い直した。
春野───それは、百之助が幼いころに憧れた"サクラ"を演じた俳優である。
宇佐美がそのことを知っているのは、いつだったか酒の席で酔った尾形が延々と良さを零したから、というのは余談である。
「あれ、百之助もしかして知らない?"白石"役は春野に決定したらしいって、さっきうちのマネージャーから連絡あったけど」
「……知らねえ」
「でもさあ、"白石"ってあの"白石"だよね?勿体なさすぎでしょ」
今度はケラケラと笑う宇佐美に、尾形は反応せず黙り込む。
宇佐美が話しているのは尾形の出演が決まっている映画『ゴールデンカムイ』の実写版の役についてだった。
尾形は主人公やヒロインと敵対する軍人"尾形"役だが、春野が演じるらしい"白石"というのは主人公とヒロインと出会って仲間になる囚人役だ。
"白石"は脱獄が得意で縄抜けや逃亡などのシーンがあるが、戦うことはほとんどない。
尾形は間近で───それこそ、向き合って───アクション俳優である春野の身のこなしを見られるのかと期待したけれど、どうやらそうもいかないらしい。
「とんだ無駄遣いじゃねえか」
「ははっ!何はともあれ、憧れの春野サンに会って、カッコ悪いところ見せないといいね!」
ひとしきり揶揄ってプレッシャーを与えた宇佐美は、尾形の肩を叩くと去って行った。
残された尾形は、本当にあの春野と会うことになるという現実がようやく頭に追い付いてきて、手に持っていたタオルをぽとりと落とした。


満を持して───滅茶苦茶鍛えた───やって来た初めて顔合わせの日、会場にはすでに春野の姿があった。
同じく映画に出演する土方と永倉、そして牛山が先についており、春野はその三人と談笑している。
ドアの影からそっと中を窺っていると、同行していたマネージャーが「挨拶してきたら」と軽く言ってきたが、尾形にはあの談笑に自然に入れる気がしない。
しかしいつまでも廊下に立っていることはできず、気配を消して周囲のスタッフに紛れて室内に入る。
春野の視界に入るのは避け、背後から牛山の影に隠れて近づいた時、肩越しに見えた土方と永倉が表情を変える。恐らく尾形に気が付いたのだろう。
そして、そんな二人の表情を見た春野と牛山が視線を追うようにして、振り返る。
動きがスローモーションに見え、とうとうその顔が尾形の方を向いたその時、背後からバタバタと足音が近づいて来た。
「おはようございますっ」
勢いよく近づいてきて挨拶したのは、主演の杉元佐一だ。
「あ、主演の」
「遅れて登場だな」
春野と牛山が、尾形から視線を逸らして杉元を見る。
「!あ、打ち合わせとか色々長引いちゃって……杉元佐一です、よろしくお願いします」
「まだついてないのもいる、そう気にすることはないだろう」
杉元は遅れてきたことを指摘されて恐縮しているが、牛山の言葉は冗談だったため、和やかな空気が醸し出される。
永倉が牛山を嗜めるようなことを言いながら、それぞれ握手をしている光景を尾形はジッ……と眺める。春野と杉元が握手した瞬間は特に凝視した。
「お前さん柔道をやるのかい」
「はい……、牛山さんも、ですよね」
牛山と握手した時の杉元はさておき、尾形の存在は完全になかったことにされそう───だったが、さすがにそうはならず土方が尾形に声をかけた。
「せっかく挨拶に来てくれたのに、すまなかったな」
「タイミングが悪かったな」
「……いえ」
土方に続いて永倉、そして春野も尾形を囲うように移動してきた。
「春野です、よろしくお願いします」
「尾形百之助です」
差し出された春野の手に、ドッッと心臓が跳ねるが表情には出さず、平静を保ってその手を握る。思っていたよりも細くて、少しだけ指先が堅い。
───これが生身の春野……。
そんなことを思っていると牛山が「春野ぉ」と声をかけてきて、尾形の手の中にあった春野の手が軽く開かれた。
「杉元は役作りで十キロ体重を増やしたんだとよ」
「へえ〜、すご」
ものの一瞬だけの触れ合いで、春野はあっさりと離れていった。
所詮、人が大勢いる中での挨拶とはその程度である。
「春野は逆に落としたんだよな」
「体重てか、筋肉をね、落としました」
「えッ!!!??もっ、勿体無いッ!!!」
杉元の悲鳴に近い声が微かに響きわたる。
尾形は土方や永倉と話しながらも、背後でその会話を聞いた。
「わはは。漫画見て"白石"に寄せたんだ……今回脱ぐしね」
「脱ぐ───?あ、そ、そうか~~……ッ」
「でも十キロ増やすの大変だったでしょ。俺は中々体重増えないんだよな……」
春野が大きく肉体改造をしたと話題になったことは過去になかったのには、そういう背景があったらしい。今回のように、筋肉を落とすとかはしているのだろうが。
「ちょっと触ってもいい?背中とか肩───おお、イイからだ」
「!!!あ、ありがとうございます」

尾形は最早土方と永倉の話など聞いていなかった。
そして杉元への悪感情と、自分も増量したし鍛えたのにな、というやるせなさを感じながら顔合わせは終了した。









杉元佐一は少年時代、とある映画に出てきた女の子に見惚れてしまったことがある。
映画の最後のシーンで、その子は華やかな服装で登場した。
どうやら国を救った後に行われた式典で、その国の女王の計らいによって着飾られたらしい。
元は任務で来ていた為に動きやすい服装をしていた中性的な少女は、その時とても美しく見えた。仲間たちもその変わりようには驚き、言葉を失い見惚れていたが、杉元も同じく言葉を失った。
これまで見てきた人の中で、一番綺麗───そう思ったのが当時十三歳だった春野演じる"サクラ"だった。

"サクラ"が登場する映画はその後も数年越しに何度か続編が出た。
当時春野は性別が明かされていなかったが、十六歳になって声変わりをしたことから男であることが判明した。
原作でも"サクラ"は当初女の子だと思われていたのが二部になる時男だとわかった為、演じるキャストが変わるのではと思われていたところの続投───まさに青天の霹靂だった。

その頃杉元は既にかなりのファンだったため、性別が男だと分かっても、演技やアクション、その顔に魅力を感じなくなるなんてことはない。…………ただちょっと、失恋はした気持ちになっただけだ。

───そんな春野と共演する機会が巡ってきたとき、杉元はたまらず歓喜の声を上げた。
一緒に居た幼馴染の二人がビクッと驚いていたが、事情を話せば二人は自分のことのように喜んでくれる。
何せ杉元はこれまで何度も春野の出演している映画やドラマを見せていたからだ。
「やったね佐一ちゃん」
「ずっと、いつかは共演してみたいって言ってたもんなあ!」
「ああッ!!」
嬉しくてその感動を噛みしめながら、杉元は恥ずかしいものは見せられないとトレーニングに励んだ。
役作りのためにも十キロ増量して筋肉量を増やし、アクションの練習にもかなりの熱が入る。
そして迎えた演者との顔合わせの時、勢い余って春野の後姿に半ば突進するようにして駆け寄ってしまったのは後になって反省した。


挨拶で身体を褒めてもらえた杉元は、更に気を良くして撮影に挑んだ。
北海道の雪山でも不思議と寒くないくらい───いや、とてつもなく寒いので、テントの中でヒロイン役のアシリパと暖をとったりしながら頑張った。
そして待ちに待った、春野が北海道のロケに合流する日、杉元は通常の入り時間より早く現場に来てしまった。マネージャーには文句を言われた。
「おはよう、早いね」
「───!おはようございますッ!!」
春野が後から現場にやってきて、杉元が来ていることに少し驚いた。
朝から元気ね、と微笑む春野の後ろにはなぜか今日撮影の予定ではない尾形がいて、待機テントの中に入ってくる。
杉元が不思議に思って首を傾げていると、それに気が付いた春野はくすりと笑った。
「見学だって。今日撮るとこ、そんな面白いかな?」
「面白いです」
「まあ、俺たち今日極寒の川に入るからな……見てる分には面白いか」
「いや性格悪ぃな……」
思わず杉元が零せば、春野は口を開けて笑った。
そして尾形はというと、スンッとした顔で口を閉ざす。


だがいざ撮影が始まってみて気が付いた。
尾形が見に来たのは川に落ちるシーンではないのではないか、と。

「………………っしゃーんなろー!!!」

気合を入れて服を脱ぎ、上裸になる春野に周囲から笑いが起こる。
「早く縛ってッ、NG出さないでッ」
「春野さんじっとしてください」
「アッハイ」
スタッフは"白石"を棒に縛り付けて刺青を写すシーンの準備をしていた。
両腕を広げて括りつけられていくその姿を、アシリパや杉元、尾形もじっと見ている。
「刺青って実際見るとこんな感じになるのか……」
中でもアシリパは純粋な好奇心によってか、縛られてる春野に近づきまじまじとその身体を眺めた。正確には刺青を、であるが。
「アシリパちゃん……手が、手がちべたいよ……」
「これは描いたのか?」
「タトゥーシールですよ〜特注なんです」
スタッフとアシリパが春野と和気藹々と話している一方で、杉元は緊張していてそれ以上近づくことはできなかった。
尾形も同じく杉元のそばでじっとしてるので───待てよ、同じく?

「尾形、お前……」

杉元ははっとして、尾形に追及しようとした。
だがその時「お願いします!」と声が張り上げられて、空気が変わる。
撮影の準備ができたという事で、杉元も演技のスイッチが入って確認した通りの位置についた。
それきり、尾形に聞くことはかなわなかった。








春野の芸能活動は、当初子役のスタントという形で始まった。
十歳を過ぎた少し後くらいの頃に通っていた木の葉体操アカデミーに身軽な子供を借りたいという依頼があって、春野とナルトとサスケが抜擢された。
ところが撮影が始まって間もなくして、春野の担当していた紅一点の女の子が突如降板したことがきっかけで、春野が代役を務めることになった。
その時"サクラ"を演じてから、画面に映える戦いというものに興味を持って今に至る。

あれから、芸歴にすると十六年。
今では春野は立派に、アクション俳優と呼ばれるようにはなったと思う。
そこにある日舞い込んできたオファーというのが、アクションバトル映画でのアクションのない役だ。
原作が漫画だったのですぐに読んでみて、面白かったので受けた。すると世間からは「なんで?????」の声がかなり上がったらしい。
それによって興味関心を引いたのかもしれない、そして反感も買ったかもしれない。だが今までアクションありきで演技をして評価されて来たのを、アクション無しで演技してどういう評価を得るのか知るチャンスでもあった。
『春野の無駄遣い』とか『もっと面白い奴いるだろ』とか色々なことを言われているが、アクションがないことを無駄と言われるほどアクションしかできないわけではないし、誰よりも面白いと思ってもらいたい───そんな気持ちを胸に演技に臨んだ。



そして迎えた、完成披露試写会。
舞台で挨拶をする前にSNS限定で流す動画を撮るそうで、プロモーターからの説明を受けた。
メインキャストが質問のリレーをしていく企画で、一番手は杉元とアシリパ、続いて月島と二階堂、三番手に尾形と春野の順番とのことだった。
肩を並べた二人はカメラの前に立ち、出された紙に書かれた文章を見ながら話し始める。
「皆さんこんにちは、尾形百之助です」
「春野です」
「ゴールデンカムイ、キャスト質問リレー企画。月島さんと二階堂から質問が届いています。……一番過酷だった撮影はなんですか」
話の流れとして、どちらが先に質問に答えるのかを特に決めていなかったので、ゆらりと身体を揺らして互いに様子を見合った。
「んー、百之助はどう?」
「アクションシーンです、雪の中での。寒いし」
「ああ、"杉元"との。結構速いしね」
「やりがいはありましたけど」
「俺あのシーン一番好きよ。たのしそ」
話していると突如、尾形はヒュッと息をのみ頽れた。
えっと驚く春野と、狼狽えるスタッフだが、一応撮影中という事もあって画面内に入って行けずに見守った。
「大丈夫?どした?」
「……ちが」
「へ?」
「───どっちが好きなんですかッ!」
座り込んだ尾形がものすごい剣幕で春野に問う。
「百之助そんなデカイ声出るんだ。いやどっちとかないでしょ、二人のアクションが良いんだから」
「………………そうですか」
春野が手を引っ張るのに促されて立つ尾形は、乱れていたスーツを正しながらすっかりいつもの様子に戻る。
春野は、撮り直しの指示やカットなどはかからないのだろうか、とスタッフを見るが口パクで大丈夫と言いながら大きな丸を作られる様子を見て、肩をすくめる。
そして気を取り直して、自分も質問に答えた。
「───俺も"杉元"と一緒に、雪山の川に落ちるところかな」
北海道のロケは終始寒いという印象が強かったが、中でも一番過酷だったのは川に落ちるシーンだ。それだけじゃなく濡れたまま凍えるというところまで演じなければならず、かなりの体力と気力を持って行かれた。
上半身裸になって棒に括りつけられた時の比ではない。
……と、そんなエピソードを繰り広げながら、今度は次に待つ土方と鶴見のことを話題にあげつつ、最後は質問を投げかけて撮影は終わった。
すると一気に周囲は動き出し、会話の声も大きくなっていく。
尾形は気を抜いてるのか小さく息を吐き、春野に背を向けた。そんな尾形を追いかけて、腕をつつく。
わざわざ失態を指摘するつもりはなく、ただ、思ったことを言うつもりで。
「そういえば映画ではまだ"尾形"と一緒にいるシーンが撮れてないから、百之助とはこれが初共演だね」
「───…………ッ」
そしたら尾形はまたぐしゃりと崩れ落ちてしまったが、そろそろ舞台挨拶が始まるとのことで、二人はスタッフに引っ張られて会場へ向かい、その理由はよくわからないままとなった。



壇上での挨拶が始まると、春野は土方の隣で話を振られるのを待つ。
杉元やアシリパ、鶴見、尾形の順に話したあと、とうとう司会は春野の名を口にした。
「春野さんの思う"白石"の魅力とはどんなものだと思いますか?」
「そうですね───」
順当に質問に答えていく中で、杉元やアシリパの二人への印象を聞かれたりして、司会がそろそろ締めくくって次の質問へ行くのだろうと思っていたその時、
「実は尾形さん、」
作中ほとんど関わりのなかった人物の名が出てきて、春野は少し離れた距離にいる尾形を見る為に顔を出す。
尾形も春野に対して身体を向けていたので、目が合った。
「そして杉元さん」
今度は杉元の名前が出てきたので、春野の視線は手前にいた杉元に吸い寄せられる。

「───のお二人が、春野さんに『憧れ』ならぬ『初恋』だったそうなのですが、いかがですか?」

予期せぬ質問に、春野は固まる。
事前に聞かされてない質問だったので、サプライズというか、軽い笑い話のつもりだったのだろう。
そして杉元と尾形が、なにやら様子がおかしい。なぜなら二人は思いを打ち明けた春野ではなく、互いを見合っているのだ。
共演者や観衆だけが純粋に盛り上がる中、当事者の空気は微妙。完全に滑る気配を感じた春野はなんとかマイクを握って場を濁そうと、「ぁー…………」と考え込むふりをして声を出す。
そして隣にいた土方に、ぴとっとくっついた。

「ぼくの初恋は、トシさんです♡」

そんな風にダシにした土方と春野には十年程前に共演の経験があり、そこから親交は続いていた。
劇中で武士を演じた土方の、小姓だったのが春野だ。剣戟映画とも呼ばれるそれは、剣を使っての演技が撮影の多くを占め、若かった春野も武器を手にすることがかなり多かった。
刀を使っての演技は初めてで事前に指導を受けていたが、撮影中にその道が長い土方から多くの学びを得た。
土方は厳しく、特に剣の作法や完成度については妥協を許さない。影では『鬼』とも呼ばれる俳優であったが───春野はその先にある強さと美しさ、そして優しさを見出して彼を慕った。
そんな春野が土方にとって可愛くないわけがなく。

「───残念だったな、二人とも。は私に夢中だ」

土方が、助けを求めて甘えてきた春野を抱き寄せ、杉元と尾形にマウントをとったのは当然の流れであった。






(オマケ・下の名前呼びの経緯)


「土方ニシパ!私のことをアシリパと呼んでくれ……ッ」
撮影が始まってしばらくしたある日、アシリパが土方にそう強請った。
土方は衣装係のスタッフを下の名前で呼んでいたので、アシリパはそれを聞いたのだろう。
元々面識のなかった歳の離れた少女を、急に呼び捨てにはしない土方だったが、頼まれて無下にするような朴念仁ではない。───むしろ、女性の扱いにはかなり長けている。
「アシリパ」
「!!」
その為土方は、あっさり下の名前で呼びかけて見せた。
そして土方は更に言葉を続ける。
「───歳三と呼んでくれ」
「………………トシゾウ…………?」
アシリパは戸惑いながらも恐る恐る、土方の下の名前を復唱するようにして呼ぶ。
こくり、と頷いた土方は満足げで、どこか嬉しそうでもあった。
ふざけているのか真面目なのかわからないが、滅茶苦茶面白い───。
そう思った春野は、背後から近づいて土方に並んで呼び掛けた。
「じゃあ俺も、……ト・シ・さん」
そんなこんなで土方、そしてそれを聞いていた杉元と尾形も便乗してきて、春野は彼らを下の名前で呼ぶことにしたのだが、発端となったアシリパは結局皆のことを名字で呼んでいた。
なんでだ。




■設定もろもろ
>尾形
花沢親子が芸能人。
舞台挨拶で公開告白♡を目論み、さりげなくMCに自分の好意を漏らしていた。
MCからその気配と名前が出たときは「運命は俺に味方した」と目を細めていたところ、杉元も被ってきたので「あ?」ってなった。
撮影中はスケジュールの許す限り主人公を観察している。
>杉元
東京に遊びに来てたところで菊田さんにスカウトされて芸能界に入った。
主人公のことは性別が分かって失恋したつもりになったけど、永遠に初恋の(憧れの)人であることは変わらないので緊張してしまうオトメ。
基本同担歓迎だけど尾形は拒否。
>アシリパ
敬語がどうしても違和感だったので、口調は"アシリパ"と同じように接するという役作りでそうなった……ということにします。
下の名前呼びのネタはバラエティ番組で聞いたアシリパちゃん役と土方さん役のお二人のエピソード。
>土方
舞台挨拶後、過去共演した映画も話題になる。
武士と小姓のひたむきな親愛を描いたもので、最後小姓が武士を庇って命を落とし、激昂した武士が敵を殲滅する姿が性癖にささる(かもしれない)。
>牛山
元格闘家の俳優。
主人公とは初共演だけど、芸能界には共通の知人がいた事で顔見知り。飲み友。
>永倉
剣道師範兼、土方と長年の友。
主人公の話はよく聞いていたので紹介してほしかったけど、いつまでも紹介してくれなかった過去がある。
>主人公
この世界でのNARUTOサクラはサクラ前線設定で男の娘だけど、ゴールデンカムイ白石は原作通り。
デビュー映画は「雪姫忍法帖」で、サスケとナルトは同じアカデミーに通う幼馴染。
二人はあくまでアクションスタントのみであり、大人になったナルトはボクシングに路線変更してラーメン屋店主兼二児の父、サスケは一回家族と喧嘩してグレて世界中を旅するバックパッカーしてたけど帰ってきて家族と和解して実家の旅館を手伝ってる()
出てこないけどカカシ先生は三人の何かしらの先生。
主人公はSASUKE(テレビ番組)出演常連者で、「いつかタイトルをSAKURAにしたい」といきまいている。めいわく。

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